1. 基本設定
まず、シミュレーションの前提となる基本的な情報を設定します。
- 初期手元資金: シミュレーション開始時点(1ヶ月目の月初)の現預金残高を入力します。
- 売上入金タイミング: 売上が発生してから、実際に現金として入金されるまでの期間を選択します。(例:「翌月」なら1月の売上は2月に入金されます)
- 費用支払タイミング: 費用が発生してから、実際に現金が支出されるまでの期間を選択します。
- 決算月: あなたの会社の決算月を選択します。法人税・消費税の納税タイミングに影響します。
- 法人税率 (%): 法人税等の実効税率をパーセントで入力します。
2. 月次データ入力
各月の事業活動に関する数値を入力します。入力内容はリアルタイムで下のシミュレーション結果に反映されます。
- 売上: その月の売上高を直接入力します。
- 原価率 (%): 売上に対する変動費の割合をパーセントで入力します。変動費は「売上 × 原価率」で計算されます。
- 固定費: 家賃や人件費など、売上に関わらず発生する固定費の月額を入力します。
- ※原価(変動費)と固定費は、すべて消費税の課税仕入として計算されます。
3. 単発の財務イベント
通常の事業活動以外に、突発的な資金の増減や損益が発生する場合に追加します。(例:借入、設備投資、補助金受給など)
- イベントを追加: ボタンを押すと新しい入力欄が追加されます。
- 発生月: イベントが発生する月を選択します。
- 項目名: イベントの内容がわかる名前を入力します。(例: PC購入、補助金受給)
- キャッシュ変動: 現金の増減額を入力します。支出の場合はマイナスで入力してください。(例: -300000)
- 損益への影響: 損益計算書(P/L)に計上される金額を入力します。費用の場合はマイナスで入力してください。
- (例1)30万円のPC購入(資産計上):キャッシュ変動は-300000、損益への影響は0(減価償却は簡略化のため未考慮)。
- (例2)5万円の備品購入(費用計上):キャッシュ変動は-50000、損益への影響も-50000。
- 消費税: その取引が消費税の対象かどうかを選択します。
4. 結果の確認と出力
入力に基づき、損益(P/L)とキャッシュフローのシミュレーション結果がグラフと表で表示されます。
- 損益(P/L): 各月の儲けがどうなっているかを確認できます。
- キャッシュフロー: 各月の手元資金がどう動いているかを確認できます。月末手元資金がマイナスになると資金ショートの危険信号です。
- 結果をCSVで出力: 「基本設定」セクションにあるこのボタンを押すと、表示されている損益表とキャッシュフロー表をCSVファイルとしてダウンロードできます。